GPSのこと、どこまでご存知ですか?


スマホの普及と共に身近になったGPS。知らない場所に行ってもマップで現在地と目的地がサクッと調べられますし、スマホに『ラーメンが食べたい』というだけで近隣のラーメン屋さんをズラッと並べてくれます。
これらは全てGPSを使った機能で、今ではすっかり生活と切り離すことが出来なくなりました。ほんの10数年前はカーナビのシステムという感じが強かったんですけどね。
と、そんな感じのGPSではありますが、多くの方がGPSって何ですかと聞かれると──衛星を使った機能?ぐらいの認識なのではないでしょうか?


GPSとは?

Global Positioning Systemを略してGPS。日本語にすると全地球測位システム。アメリカ合衆国によって運用されている衛星を使った測位システムです。
まぁ、この辺はなんの略かは知らなかったとしても殆どの方はご存知でしょう。

A-GPSはご存知ですか?

Assisted Global Positioning Systemの略で、GPS信号が届きにくい場所において、携帯電話の基地局情報を利用して位置情報を補正する機能。
ポケモンGOなどの位置情報ゲームをされている方ならご存知かもしれませんが、実はこのA-GPSが使えないとまともに位置を測位出来なかったりします。
あと位置情報ゲームで特定の場所に行くと毎回全然関係ない場所に勝手に移動する──なんて経験ありませんか?
これはバグではなくその場所にある基地局情報による誤動作だったりします。
つまりA-GPSはアシストどころか『GPSとA-GPSは2つで1つ』くらい重要な役割を担っているということです。

注意1、iPadのWi-FiモデルにはGPS機能がない

実はiPadのWi-Fiモデルというのは屋内での利用を想定したモデルだったりします。なのでGPS機能を有していません。
GPS機能を有していないという事は位置情報の測位が出来ないので、カーナビ・位置情報ゲームがまともに動きません。
アプリとテザリングを用いたり外付けGPSを使えば位置情報を利用する事が出来ますが、まぁ面倒ですので、位置情報が必須の用途でiPadを購入される場合はなるべくCellularモデルを選びましょう。

注意2、格安SIMだとA-GPSが使えない

正確にいうと『格安SIM✖キャリア販売のAndroidスマホ』がこれに当てはまります。
例えばドコモのAndroidスマホはドコモのA-GPSサーバーとSPモードが紐づいているので、ドコモ以外のSIMカードだとA-GPSサーバーに接続が出来ません。
つまりA-GPSの補正が効かないので位置情報が滅茶苦茶狂います。
キャリア外で販売されているSIMフリーAndroid端末はGoogleのA-GPSサーバー、iPhoneはAppleのA-GPSサーバーを使用する為上記のようなことにはなりません。
格安SIMをキャリア販売のAndroid端末に挿してGPSをある程度正確に使いたい…という時はGPS Status &Toolboxというアプリを使って位置情報をダウンロードすれば結構快適に使えるようになりますのでお試しあれ。

GPS Status &Toolbox


他にもある?!GPSの仲間達

実はGPSは全地球測位システム四天王の1つで、他に3つの仲間がいます。

・Galileo(ガリレオ)

米国依存脱却を目指し2005年12月28日に1機目試験衛星が打ち上げられる。その後なんやかんや大人の事情がありましたが2016年12月25日ようやく全地球サービスが開始。

・GLONASS(グロナス)

米国に対抗する為旧ソ連が開発開始。1996年に24基全ての衛星が運用開始されるもロシアの経済崩壊にともない能力が失われる。その後2001年に復旧を開始し2011年に実用可能になった。

・北斗衛星導航系統(中国)

中国の全地球測位システム。2012年に北斗系統という地域衛星系として運用を開始されるが、2018年に米国のGPSに依存したくないという大人の事情で全世界サービス開始を発
表。その後2020年6月23日に55基目の衛星が打ち上げられ完成に至る。
う~ん、こうして見ると全部米国からの脱却目的で製造されているので『仲間』ではないかな…?(笑)

引用:wikipedia 衛星測位システム

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