スマホ用語解説「白ロム」
中古スマホが当たり前になった現在、白ロムという言葉もかなり一般化しました。
ガラケーの白ロムが出始めた頃なんかはその語感もあって『違法なものなのでは?』なんて思われる方も多かったんですよ(笑)
しかし、一般化したといってもその意味を正確に答えられる人はそんなにおられないのではないでしょうか?
ということで、今回は基礎中の基礎用語『白ロム』を解説して行きたいと思いますので是非最後までお付き合いください。
白ロムに関して
●白ロムとは
現在の正しい用法を一言で簡潔に表わすなら『キャリアで販売された端末(ガラケー・スマホ・タブレット)で、契約が入っていないもの』となります。
●何故、白ロムと呼ばれるのか?
昔『本体に直接契約情報を書き込むタイプの携帯端末』に対し
契約者情報が書き込まれおり使用が出来る状態の携帯端末を『黒ロム』
契約者情報を消去されており使用が出来ない状態の携帯端末を『白ロム』
と呼んでいました。
その後本体に直接契約者情報を書き込むのではなく、契約者情報を書き込んだSIMカードを端末に挿すという今の形が主流になり、自然とSIMカードを抜いた状態の携帯端末を白ロムと呼ぶようになりました。
●実は白ロムは…
昔は本体に契約を書き込んでましたが、現在契約を書き込むのはSIMカード。
ということは…そうです、本来なら白ロムは本体ではなくSIMカードに対して使われるものなのです。
しかし本体に対して使われる用語として広まってしまったため、現在はSIMカードに対して使う事はほぼありません。この辺はまた別の機会に書かせていただこうと思います。
●よくある勘違い
上に『キャリアで販売された端末(ガラケー・スマホ・タブレット)で、契約が入っていないもの』と書きましたが、『SIMカードの入っていない端末』じゃだめなのと思われた方おられませんか?
実はここが結構勘違いされがちな部分なんですが、『SIMカードが入っていない端末』の括りだとキャリア外で販売されているSIMフリー端末も『白ロム』に入ってしまいます。
そうなってしまうと『白ロム=SIMフリー』という誤解が生じてしまい、例えばドコモのSIMカードで使うのに白ロムだからとauの端末を買ってしまった…なんて事が起こりえます。
格安SIMを回線関係なしにどんな端末でも使えるSIMと勘違いされている方、と白ロムをSIMフリー端末だと勘違いされている方は実際結構おられますので、気を付けましょう。
赤ロムに関して
●赤ロムとは
キャリアが自社回線での通信・通話を一切出来ないようロックを掛けた端末のこと。
携帯回線を利用出来る端末にはIMEIと呼ばれる個体識別番号が割り振られており、未払いや盗難等なんらかの違反があった場合、キャリアはそのIMEIに対し遠隔でロックを掛ける事が出来ます。
●何故、赤ロムと呼ばれるのか?
SoftBankの端末にロックが掛かるとアンテナ表示が赤色になるため赤ロムと呼ばれるようになりました。
●赤ロム端末で出来る事、出来ない事
携帯回線が使えないのでもちろん通話・データ通信は出来なくなります。
ただ、キャリアが掛けるロックは前述の通り自社回線の使用に対してなので、回線を使わない機能であれば普通に使用可能です。
赤ロムのガラケーなんかは使い道がほぼありませんが、スマホ・タブレットはSIMカードを抜いてのWi-Fi運用と同じ状態になるだけなので、結構普通に使う事が出来ます。
更に言えば『SIMロック解除された端末であれば、赤ロムであっても販売元以外の回線のSIMを用いれば通信・通話が可能』です。
例えばdocomoの赤ロムiPhoneでも、SIMロック解除されていれば、au・SoftBank回線SIMなら通信通話が可能という感じです。
●赤ロムになる可能性に注意
キャリア版スマホ(一部格安スマホ)はIMEIで個体管理をされていると書きましたが、その番号をキャリアのIMEIチェックページに打ち込めば、その端末の残債情報が分かります。
いわゆるネットワーク利用制限です。支払い済みなら〇、支払い途中なら▲、赤ロムなら×という具合です。
中古スマホ販売店はこの情報を元にネットワーク利用制限が〇なのか▲なのか×なのかを明記して商品を販売しています。
残債残りの▲の商品は×になる可能性があるので通常品より安く設定されますが、値段につられて飛びつくと知らない内に赤ロムなってしまうかもしれません。
なので、中古スマホ・タブレットを購入する際はまずネットワーク利用制限の状態に気を付け、そして本体の保証と別に赤ロム保証を付けている店を選びましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか?ご自身の認識と結構違っていたのではないでしょうか?
しかしここまでお読みいただいたのなら白ロムへの理解が深まったことだと思います。
実際ここでまとめた事を覚えていれば、白ロム購入の際に間違いは起こらないと思います。
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