2万円以下で買えるスマホの選び方

自分に見合ったスマホを見つける為のポイント

格安SIMのシェア拡大でスマホ購入の窓口が広がってきています。

かつてはキャリアでしか買えなかったスマホが、キャリアを通さず買える『格安スマホ』と呼ばれる安いSIMフリースマホが登場するようになり、自分の用途に合わせたスマホを自由に選択出来る時代になりました。

そんな時代背景もあり、今回はお客様からのお問い合わせでもっとも多い質問「2万円以下でオススメのスマホはどれですか?」に対して『何を基準に選べば良いか』を人気のある6機種と5つの判断項目を元に説明していきたいと思います。


判断項目はこの5つ!!

  • 【通信機能】
  • 【動作速度】
  • 【画面サイズ】
  • 【カメラ性能】
  • 【バッテリー持ち】

スマートフォンを選ぶにあたり基本的な項目をご用意致しました。「ゲームがしたい!」「写真を奇麗に!」など使用目的に合わせて目安にする項目を選んでいただければいいかと思います。

今回5つの項目には入れていない『おサイフケータイ』『防水防塵』という重要な項目があったりしますが、非キャリア販売の格安スマホにはこの機能を備えているものが殆ど無いので除外しています。

これに関しては最後に少し書き足させて頂きますので、先ずは各項目を順番に見て行きましょう。


用意したスマホはこの6機種!!

  • 【Huawei nova lite3】13,000円~17,800円
  • 【Huawei P20 lite(SIMロック解除済au版)】13,000円~17,800円
  • 【OPPO R15 Neo RAM3GB】9,980円~17,800円
  • 【OPPO AX7】10,800円~18,800円
  • 【AQUOS sense2(SIMロック解除済キャリア版)】11,800円~21,800円
  • 【Zenfone MAX Plus M1】11,800円~19,800円

※価格の幅は商品コンディションの違いであり、相場の幅ではありません。またP20 liteとAQUOS sense2に関してはSIMフリー版ではなくSIMロック解除されたキャリア版のものとさせていただきます。

この6機種は中古市場で2万円以下で購入出来るスマホの中でも最上位の性能を持つ人気機種であり、尚且つ発売時期も近く世代の違いがないという比較するのに持ってこいな機種達です。

それではこの6機種を5つの項目を基準に選んでいってみましょう!!


通信機能

スマホを選ぶにあたって1番大事なのは『どのSIMカードで使うか』です。

もうすでにSIMカードを契約済な方は、ドコモ系回線・au系回線・SoftBank(Y!mobile)系回線、手持ちのSIMがどの回線に対応しているものかを把握しそのSIMが使えるかどうかという所からスマホ探しは始まります。

これからSIMカードを契約される方も同様にどのSIMならお目当てのスマホで使えるのか把握しておきましょう。

■Huawei nova lite33

キャリア対応/Wi-Fi(b,g,n)/2CA対応/DSDS対応

■Huawei P20 lite

3キャリア対応/Wi-Fi(a,b,g,n,ac)/2CA対応

■OPPO R15 Neo RAM3GB

3キャリア対応/Wi-Fi(b,g,n)/2CA対応/DSDV対応

■OPPO AX7

3キャリア対応/Wi-Fi(b,g,n)/2CA対応/DSDV対応

■AQUOS sense2

3キャリア対応(※)/Wi-Fi(a,b,g,n,ac)/NFC(おサイフ)

■Zenfone MAX Plus M1

3キャリア対応/Wi-Fi(a,b,g,n)/2CA対応/DSDS対応

この6機種に関しては3キャリア全ての回線に対応していますので心配いりませんが、違う機種で探す際には『どの会社のSIMが使えるか』の確認が大事です。

そこが決まれば『Wi-Fi性能』『DSDVが必要』『DSDSで十分』という感じで決めていただければ良いと思います。

※au版ではなくドコモ版のロック解除品の場合はドコモ回線以外のSIMでのご利用はオススメ出来ません。


動作速度

アプリの動作に関して重要になって来るのがCPU性能です。スマホやタブレットは搭載されているCPUによってハイエンドモデル、ミドルモデル、エントリーモデルとクラス分けされます。

そしてAndroidスマホの多くに搭載されているCPCがSnapdragonシリーズで、大雑把に分けるとSnapdragon800番台はハイエンド、600番台はミドル、400番台はミドルロー、200番台はエントリーという感じになります。

ただしSnapdragon以外のCPUを搭載している機種もあり簡単に比較出来ないのが難しい所だったりします。

各機種のCPUとメモリ

Huawei nova lite3 CPU:HUAWEI Kirin710(2.36GHz/8コア)/RAM4GB

Huawei P20 lite CPU:HUAWEI Kirin659(2.36GHz/8コア)/RAM4GB

OPPO R15 Neo CPU:Snapdragon 450(1.8GHz/8コア)/RAM3GB

OPPO AX7 CPU:Snapdragon 450(1.8GHz/8コア)/RAM4GB

AQUOS sense2 CPU:Snapdragon 450(1.8GHz/8コア)/RAM3GB

Zenfone MAX Plus M1 CPU:MediaTek MT6750T(1.5GHz/8コア)/RAM4GB

ご覧の様にこの6機種の中に4種類のCPUが存在します。

単純にCPUのクロック数で比較しがちになりますが、実は『クロック数高い=処理能力高い』というわけではありません。

では、何を持ってして判断すればよいか?ここで登場するのがベンチマークスコアとなります。

ベンチマークという言葉を耳にされた事が無い方に簡単に説明すると『スマホやタブレットの性能を数値化するアプリで計測した数字』の事です。簡単に言えばドラ〇ンボールのスカウターみたいなものです。

Antutuベンチマーク

1位 Huawei nova lite3 スコア:129855(CPU:56792/GPU:28061/UX:36385/MEM:8981)

2位 Huawei P20 lite スコア:87150(CPU:41370/GPU:13190/UX:23877/MEM:8713)

3位 OPPO R15 Neo スコア:77071(CPU:36066/GPU:12226/UX:21869/MEM:6910)

4位 OPPO AX7 スコア:72701(CPU:33717/GPU:12150/UX:20722/MEM:6112)

5位 AQUOS sense2 スコア:72045(CPU:32946/GPU:12060/UX:21191/5848)

6位 Zenfone MAX Plus M1 スコア:54387(CPU:24235/GPU:11489/UX:14503/MEM:4160)

※Antutu v7.2.3

※CPU:演算能力/GPU:画像処理能力/UX:使い易さ/MEM:メモリ応答速度

はい、という感じで戦闘力(?)が高い順に並べてみました!nova 3 liteが断トツのスコアです。

この数値はミドルハイクラスのCPUであるSnapdragon660搭載機に近い数値となります。単純に処理速度を求めるなら文句なしにnova lite 3となります。

他にもGPUの得点はゲーム動作に影響するもので、その数値が高ければ高いほどゲーム適性が高くなります。

ただ現行最上位機種のゲーミングスマホだと40万なんてとんでもないスコアになりますので、2万以下のスマホに3Dゲームを十全に求めるのは止めておきましょう!!


画面サイズ

一昔前は5インチでも大型スマホと呼ばれていましたが、今では6インチが当たり前になって来ました。

大きさは人の好みによりますが、とりあえず大きい順に並べてみました。

※()内の数字は解像度になります

1位 Huawei nova lite3 6.21inch(2340×1080)

2位 OPPO R15 Neo 6.2inch(1520×720)

2位 OPPO AX7 6.2inch(1520×720)

4位 Huawei P20 lite 5.8inch(2280×1080)

5位 Zenfone MAX Plus M1 5.7inch(2160×1080)

6位 AQUOS sense2 5.5inch(2160×1080)

これは分かりやすいですね。大きさで選ぶならnova lite3という事になります。

僅差のOPPO2機種なんですが、「サイズはほとんど一緒だが解像度が低い?」と思われるかもしれません。

もちろん解像度が高い方がきれいに見る事ができるのですが、実はそれが弱点になったりもするのでここでは一旦解像度は気にせず単純に大きさだけでランキングしておきます。

小さい方が好みという方は順位を逆に見て下さい。

バッテリー持ち

外出先でスマホを充電機会がなくバッテリーがピンチ!!皆様体験された事があると思います。

携帯する端末という事を考えるとバッテリー持ちというのは大事な要素ですね。

1位 OPPO R15 Neo 4,230mAh(連続待受:400時間/連続通話:2220分)

1位 OPPO AX7 4,230mAh(連続待受:365時間/連続通話:?)

3位 Zenfone MAX Plus M1 4,130mAh(連続待受:410時間/連続通話:2700分)

4位 Huawei nova lite3 3,400mAh(連続待受:653時間/連続通話:1500分(3G))

5位 Huawei P20 lite 3,000mAh(連続待受:350時間/連続通話:1100分)

6位 AQUOS sense2 2,700mAh(連続待受:650時間/連続通話:1910分)

()内の連続待受時間や連続通話時間はあくまで目安という事で、単純にバッテリー容量の大きい順にランキングしました。

4,000mAh以上というタブレット級のバッテリーを内蔵する3機種、その中でも同率トップのOPPO2機種に関しては巷でも『バッテリー持ちお化け』と呼ばれる程にバッテリー持ちが良いと評判です。

そして前の画面サイズの項目で触れた解像度の件ですが、実は解像度が高いとバッテリー消費が早くなってしまいます。

バッテリー持ちの観点から見ればフルHD未満の低い解像度が武器になります。


■カメラ性能

ミドルクラスやエントリークラスでは原価の高いカメラの性能を落として価格を安くする、といった手法がとられます。

なので、このクラスでカメラ性能メインでの機種選びというのはなかなか難しいのですが、こんな感じでまとめてみました。

1位 ②Huawei P20 lite リア16MP+2MP/フロント16MP(合計34MP)

1位 ④OPPO AX7 リア16MP+2MP/フロント16MP(合計34MP)

2位 ⑥Zenfone MAX Plus M1 リア16MP+8MP/フロント8MP(合計32MP)

3位 ①Huawei nova lite3 リア13MP+2MP/フロント16MP (合計31MP)

4位 ③OPPO R15 Neo リア16MP+2MP/フロント8MP(合計26MP)

5位 ⑤AQUOS sense2 リア12MP/フロント8MP(合計20MP)

リア・フロントのレンズの画素数を全て合計し、数字が高い順にランキングという力技です!!もちろん『高画素数=高性能』ではないという事は重々承知しております。

ただ色々な要素を複合してみても結局写りに関しては好みという感じになってしまうので、これはこれで判断基準としては悪くはないかな…と思います。


総合すると

先ずSIMの回線が対応している機種で絞り、次いで各項目の中から最優先項目を決め、その項目での1位を選べばOK!!という感じになります。

あとは項目に優先順位をつけ上位の項目の上位機種の中からバランスが取れたものを選ぶというのもありだと思います。

また、ここで紹介した6機種以外で選ぶ場合は気になる機種をピックアップし、こんな感じで項目毎に順位付けをしていけば大丈夫だと思ます。

メーカー提供のスペック表に書いていないベンチマークの項目なんかも【機種名 ベンチマーク】で検索すれば結構出て来ますので、1時間もあれば各項目に気になる機種の順位付けを入れる事ができます。どうです、簡単でしょう?

それでは最後に、格安スマホの弱点『おサイフケータイ』『防水防塵』、加えて『ゲーム』をある程度回避する方法を説明しておこうと思います。

その方法とは『キャリアから発売されたSnapdragon820搭載機の中古を買う』です。Snapdragon820は2016年発売のハイエンドモデルに搭載されているCPUで、Antutuベンチマーク総合15万以上を叩き出し、ゲームに必要なGPU性能でも6.5万の数値がでます。そして、Snapdragon820搭載機種の中古は安ければ10,000円前後と激安です。

もちろんキャリア販売のスマホになるので『おサイフケータイ』『防水防塵』もクリア出来てしまいます。『おサイフケータイ』『防水防塵』『ゲーム』が捨てきれない方は参考にして頂ければと思います。

関連記事一覧

  1. この記事へのコメントはありません。