スマホ用語解説「ハイエンド・ミドル・エントリー」
スマホ用語『ハイエンド・ミドル・エントリー』 知ってるようで知らないスマホ用語
■スマホのクラス分け、ハイエンド・ミドル・エントリー
Android搭載スマホは性能別でクラス分けする際に、ハイエンドモデル・ミドルモデル・エントリーモデルと称されます。
エントリーという言葉に馴染みがない方は結構多いかと思いますが、初心者向け・入門向けといった意味で、すごく簡単に説明すると高性能・普通性能・低性能(価格)という感じになります。
■どういう基準で分けられるの?
単純に搭載されるSoCのランクによって分けられます。
これだけでは漠然としすぎなので、どのSoCがどのランクなのかを1番メジャーなSnapdragonシリーズを例に説明して行きたいと思います。
■ハイエンド
ハイエンドクラスはその時期で1番高性能なSoCを搭載したモデルです。
Snapdragonシリーズの現行のナンバリングだとSnapdragon8××がハイエンドSoCとなります。
ナンバリングはここ5年で2020年⇒865、2019年⇒855/855+、2018年⇒845、2017年⇒835、2016年⇒820/821という感じに変遷しています。
このSoCを搭載するスマホは、ありったけの性能を詰め込んだメーカーを代表する『フラグシップモデル(旗艦機)』で、近年では10万円超えは当たり前で20万円を超える機種も発売されています。
■ミドル
ミドルクラスは中間層の事を指し、ミドルの中には幅があり、ミドルハイやミドルローが存在します。SoCにも同様に複数存在し、Snapdragon6××/7××がミドルハイ、Snapdragon4××がミドルローという具合になります。
ミドルSoC搭載機は価格帯的に2万円~7万円という感じで、日本でも中心になりつつあります。 各社の競争が激しく性能に比べて価格が安い機種が多いのも特長です。
■エントリー
Snapdragon2××という途上国向けのスマホに搭載されるシリーズがありますが、近年のスマホの高性能化に追いつけなくなり、2019年に発売されたSnapdragon215は約5年ぶりの新モデルという具合に半分忘れかけられた存在。
そういった流れもありSnapdragon4××シリーズをエントリーと呼ぶこともある。
■Snapdragonシリーズ以外にもクラスがあるのか?
Snapdragonシリーズ同様にExynos・kirin・Mediatek等のSoCにもランク分けが存在します。 詳細に解説するとかなり長くなるので最近のモデルだけを簡潔にまとめてみました。
・Samsung Exynos
9××/98××がハイエンド、96××がミドル、7×××がエントリー~ミドルローという感じではありますが、この先もSnapdragonシリーズとExynosシリーズの使い分けをしていくかの瀬戸際らしい…?Snapdragonに統一される可能性も?
・Huawei Kirin
9××シリーズがハイエンド、6××~7××シリーズがミドル。
・Mediatek
種類が多くややこしいのですがDimensity1000/Gシリーズ/Pシリーズが現行シリーズとなります。
基本的にはエントリー~ミドルハイばかりでハイエンドは存在しません。
・Appple A
一応iPhone・iPadのSoCの説明も付け加えておきます。
iPhone4や初代iPadに搭載されたA5以降、順番にナンバリングが上がって行き、現行最新機種であるiPhoen11シリーズはA13 Bionic搭載となります。
また5・6・8・9・10・12には数字の後にXが付くiPadシリーズ向けのGPU強化版がありますが、基本的にはハイエンド・ミドル・エントリーといったクラス分けは存在しません。
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