スマホ用語解説「ローミング」


海外によく行かれる方には馴染みの深い用語ですが、国内で普通にスマホを使っている方には馴染みのない用語だと思います。

しかし馴染みがないという方も、楽天がキャリアに参入したというニュースなどでこの用語を目にする事があったのではないでしょうか?

ローミングとは

ローミング (roaming)とは携帯事業者が他の携帯事業者と提携し、自社のサービスエリア外でも提携先事業者の回線を使って通信出来るようにすること。

現在は海外で携帯電話を使う場合はSIMフリースマホに現地で買ったプリペイドSIMを挿すのがベターになりましたが、一昔前はキャリアのローミング契約を利用することが殆どでした。


国際ローミング

例えばドコモで契約した端末をアメリカで使う場合。アメリカにドコモの基地局はありませんのでローミング契約なしでは一切通信しませんが、ローミング契約があればアメリカの提携先であるAT&Tのサービスエリア内で通信が可能となります。

アメリカ以外でも中国では中国移動(China Mobile)、フランスではBYTELというふうに世界中の多くの国でローミングサービスが受けられます。 もちろんau・SoftBank・楽天モバイル(MNO)も国際ローミングサービスを行っています。

また逆に海外から来られる方が自国の携帯電話を持って来られた場合も、契約キャリアが日本のキャリアと提携していればローミングサービスを受けることが出来ます。

国内でのローミング

国内事業者同士でもEMOBILE(イー・アクセス)やY!mobile(ワイモバイル)の例がありましたが、さきほども触れた楽天モバイル(MNO)を例に見ていきましょう。

2014年10月29日からMVNOのサービスを開始しトップシェアとなった楽天モバイルは、2017年12月14日に携帯電話(MNO)事業への参入を発表し、2020年4月8日に正式サービスを開始しました。

Rakuten UN-LIMIT 2.0
プラン料金:2,980円/月
楽天回線エリア:制限なし
パートナー回線エリア:5GB/月

※超過後は最大1Mbpsで使い放題 海外(海外指定66の国と地域):2GB/月
※2020年5月現在

これは楽天モバイル(MNO)の料金プランの一部を抜粋したものです。
『パートナー回線エリア』とありますが、これがau回線でのローミングです。
楽天モバイル(MNO)は新規参入で周波数帯と基地局の数が少なくサービスエリアが狭いため、auと提携しカバーエリアが広いプラチナバンドであるBand18でローミングする事によって通信エリアを拡大したというわけです。
※楽天モバイル(MNO)によればサービス開始後2年でauローミングに頼らなくてもいいようにインフラを整えるとのこと


ローミング設定

国際ローミングを利用する場合は設定が必要となります。

iPhoneの場合

【設定】⇒【モバイル通信】⇒【通信のオプション】と進んでいき【データローミング】をオンにします。

Androidの場合

【設定】⇒【ネットワークとインターネット】⇒【モバイルネットワーク】と進んでいき【データローミング】をオンにします。

基本的にローミングを設定して使うのは国際ローミングくらいなので普段は余り気にしなくても大丈夫です。

ちなみにですが楽天モバイル(MNO)はローミング設定をオンにしなくてもパートナー回線を掴みます。ただし始まったばかりのサービスなので色々不備があるようなので、上手く繋がらない場合等は検索して詳しく調べましょう。

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