最強Andoidスマホ Galaxy Note20
目次
~Androidスマートフォンの頂点~
「最強のiOS搭載スマホは何?」と聞かれたら皆様はナンバリングモデルの最新iPhoneの名前を答えられるでしょう。iOSはiPhoneにしか搭載されていませんからね。
では「最強のAndroid搭載スマホは何?」と聞かれたら──
おそらく多くの方が自身が使っているスマホ、又は好きなメーカーのハイエンドモデルを上げられることでしょう。
しかし多くのメーカーがしのぎを削り多種多様な機種がひしめき合っているAndroidスマホにおいて、ガジェットマニアでも無い限り他メーカーのスマホと正確に比較して「だから最強」と言える人は殆どおられないでしょう。
しかしそんな中、世界中のガジェットマニアが最上位に位置付け一目を置くAndroidスマホがあります──そうGalaxy Noteシリーズです。
元祖ファブレット端末
「Phone? Tablet? It’s Galaxy Note!」── これは2012年にドコモからGalaxy Note SC-05Dが発売された時のキャッチコピーです。
最近では6インチ以上のスマホが当たり前になりファブレット(※)という言葉もあまり耳にしなくなりましたが、当時は4インチ台がメインで5インチが巨大と言われていた時代でした。
そんな時代に5.3インチの巨大ディスプレイにワコムのタッチペンが標準装備というスマホの登場は世界中に衝撃を与えました。
それから8年──5G時代に発売されたGalaxy Note20シリーズ。
最強Androidスマホはどこまで進化したのでしょうか?
※「 Ph one」+「T ablet 」で「Phablet」明確な定義はないが5インチ以上7インチ未満のスマホを指す造語。
Galaxy Note20とGalaxy Note20 Ultra
Galaxy Note20とGalaxy Note20 Ultraはどう違うのか?スペックをまとめてみました。
モデル | Galaxy Note20 | Galaxy Note20 Ultra |
---|---|---|
国内販売 | × | ○ |
OS | Android10(One UI 2.5) | |
SoC | Snapdragon865+/Exynos990(販売地域で異なる) | |
GPU | Adreno650 | |
メモリ | 8GB(LPDDR5) | 8GB/12GB(LPDDR5) |
ストレージ | 128/256GB(UFS3.0) | 128/256/512(UFS3.0) |
画面 | 6.7inch Super AMOLED Plus | 6.9inch Dynamic AMOLED 2X |
画面タイプ | フラット | 両サイドエッジ |
解像度 | 2,400×1,080 FHD+ | 3,088×1,440 WQHD+ |
アスペクト比 | 20:9 | 19.3:9 |
画素密度 | 393ppi | 496ppi |
リフレッシュレート | 60Hz | 90Hz/120Hz |
タッチサンプリングレート | 正確な情報なし | 240Hz |
Sペン | 4096段階の筆圧、遅延26ms | 4096段階の筆圧、遅延9ms |
バッテリー | 4,300mAh | 4,500mAh |
充電 | 25W急速充電、15W急速ワイヤレス充電 USB Powe Delivery3.0、ワイヤレスパワーシェア |
|
冷却機構 | 正確な情報なし | ベイパーチャンバー |
インカメラ | 1000万画素、F2.2 | |
アウトカメラ①超広角 | 1,200万画素、120°、F2.2 | |
アウトカメラ②広角 | 1,200万画素、F1.8、OIS | 1億800万画素、F1.8、OIS |
アウトカメラ③望遠 | 6,400万画素、F2.0 | 1,200万画素、F3.0 |
ズーム | ハイブリッド光学ズーム3倍 超高解像度ズーム30倍 |
光学ズーム5倍 超高解像度ズーム50倍 |
通信方式 | 5G/LTE/W-CDMA/GSM(4Gモデルあり) | |
Wi-Fi | Wi-Fi6 | |
Bluetooth | 5.0 | |
スピーカー | AKGチューニングステレオ(Dolby Atmos対応) | |
サウンド | 32-bit/384kHz、FLAC対応 | |
重さ | 約195g | 約208g |
サイズ | 161.6×75.2×8.3 mm | 164.8×77.2×8.1 mm |
I/F | USB Type-C | |
イヤホンジャック | なし | |
防水防塵 | IP68 | |
認証 | 画面内指紋認証、顔認証 | |
外部ストレージ | 非対応 | microSDXC(MAX1TB) |
SIMスロット | nano SIM(販売地域によってはDual-SIM) | |
Antutu(ver8) | 520,000前後 | |
発売日(海外) | 2020年8月下旬 |
比較表のピンクの部分がGalaxy Note20とGalaxy Note20 Ultraの共通部分なんですが、OS・SoC・メモリ・ストレージのベースの部分(※)や通信関連・音関連等性能に差はありませんがサイズ・カメラ・ディスプレイの性能には大きな違いがあります。
※メモリ・ストレージは選択出来る大きさの違いはありますが規格は共通です。
※Note20 Ultraは2020年11月6日発売
本体の違い
Glalaxy Note20 164.8(高さ)×77.2(幅)×8.1(厚み)mm
Galaxy Note20 ultra 161.6(高さ)×75.2(幅)×8.3(厚み)mm
本体形状に関してはぱっと見はGalaxy Note20が少し丸みを帯びていてGalaxy Note20 Ultraが少し角ばった感じのデザインに見えますが…
Glalaxy Note20 Mystic Bronze
Glalaxy Note20 Ultra Mystic Bronze
違う角度から見ると両機種ともにサイドは少しラウンドしているので、実際はそこまでは大きな差はみられない。Galaxy Note20の丸みを帯びた四つ角が全体的なデザインにも影響している感じですね。
あと1番の大きな違い…どうです写真を見て分かりませんか?そうです、このカメラの出っ張り具合です!!
Galaxy Note20も普通に出っ張ていますがGalaxy Note20 Ultraはとっても出っ張ていますね。
まぁ、性能差もあるんですがこの出っ張りはなかなか凄い…
Galaxy Note20 Ultraのカメラの出っ張りはSIMカード四枚分の厚さがあるそうです…
カメラ性能の違い
上の項目でカメラの出っ張りに触れましが、ではどれだけの性能差があるのか?
超広角レンズ
Galaxy Note20⇒1,200万画素/ピクセルサイズ1.4μm/視野角120°/F値2.2
Galaxy Note20 Ultra⇒1,200万画素/ピクセルサイズ1.4μm/視野角120°/F値2.2
広角レンズ(標準)
Galaxy Note20 ⇒1,200万画素/ピクセルサイズ1.8μm/視野角79°/F値1.8
Galaxy Note20 Ultra⇒1億800万画素/ピクセルサイズ0.8μm/視野角79°/F値1.8
望遠レンズ
Galaxy Note20 ⇒6,400万画素/ピクセルサイズ0.8μm/視野角76°/ F値2.0
Galaxy Note20 Ultra⇒1,200万画素/ピクセルサイズ1.0μm/視野角76°/F値3.0
ズーム
Galaxy Note20 ⇒ハイブリッド光学ズーム3倍/超解像ズーム30倍
Galaxy Note20 Ultra⇒ 光学ズーム5倍/超解像ズーム:50倍
インカメラとアウトカメラの超広角レンズの性能は同じですが、アウトカメラの広角レンズと望遠レンズの性能が異なります。またGalaxy Note20 UltraのカメラにはレーザーAFセンサーが搭載されているので暗い場所でも高速でフォーカスを合わせる事が出来ます。
そして超解像度ズームの倍率が大きく違います。大きな売りでもあるこの超解像度ズームは実際どれくらい違うのでしょうか?
Galaxy Note20:0.5倍(超広角)/1.0倍(広角)/超解像30倍
Galaxy Note20 Ultra:0.5倍(超広角)/1.0倍(広角)/超解像50倍
約30m程離れた位置から道路標識を撮影してみました。超広角・広角と大きな差は感じられませんが、ズームに関しては50倍と30倍でかなりの差がでます。50倍ズームに関しては50メートル先の人の顔も結構鮮明に写るレベルです。悪用厳禁ですよ(笑)
ディスプレイの違い
Galaxy Note20とGalaxy Note20 Ultraのディスプレイにはサイズの違い以外にも色々な違いあります。
Galaxy Note20 前面はフラットディスプレイ
Galaxy Note20 Ultraは両サイドエッジディスプレイ
まず形状面ですが、フラットとエッジの違いがあります。見た目的にはエッジディスプレイの方が映えると思いますし実際人気もあるのですが…
この作り分けは『エッジだと誤タッチが…』という層に対する配慮なのかもしれませんね。
それではディスプレイの性能差を具体的に見て行きましょう。
リフレッシュレート
Galaxy Note20 ⇒60Hz(固定)
Galaxy Note20 Ultra⇒120Hz(90Hzに変更可能)
単位時間あたりどれだけ書き変わるかという値で単位はHz。書き変わる回数が多い程画面の動作がスムーズになります。平均的な値は60Hzで最新のゲーミングスマホだと90Hz以上のものが主流。
タッチサンプリングレート(タッチ感度)
Galaxy Note20 ⇒非公開
Galaxy Note20 Ultra⇒240Hz
単位時間あたりどれだけ反応するかという値で単位はHz。例えば100Hzだと1秒間に100回のタッチに反応します。公表していない機種が多いですが最新のゲーミングスマホは180Hz以上のものが主流。
レイテンシー(遅延)
Galaxy Note20 ⇒26ms
Galaxy Note20 Ultra⇒9ms
ペンをディスプレイに当ててから描画されるまでの遅延時間の事で単位はms。20msだとペンをディスプレイに当ててから描画されるまでに0.02秒に掛ります。
デジタルはアナログと違いペンを使用した際の反応にどうしても遅延が生じてしまうので、この値が低ければ低いほど書き心地がよくなります。
参考までにiPad Proと第2世代Apple Pencilの組み合わせが9msとないます。
iPad Pro+Apple Pencil(2Gen)に匹敵する『書き心地』を実現。スマホにこの性能を搭載とか尋常じゃないですね…
ここがGalaxy Note20とGalaxy Note20 Ultraのどちらを選ぶかの大きなポイントと言っても過言ではないでしょう。
カメラ性能同様に決してGalaxy Note20の性能が低いわけではありません。リフレッシュレートも通常使いなら60Hzで十分ですし、レイテンシーにおいては26msでもそうそう違和感は感じないと思います。
ただ、やはりカタログスペックとはいえNoteシリーズのキモとも言えるディスプレイとS-Penの性能差がここまであるというのは…少し残念な感じですね。
Wireless Dex
Samsung Dexがワイヤレスにも対応──MIRACASTに対応していればテレビ・モニター・タブレット・PCにGalaxy Note20の画面を出力出来るようになりました。
Samsung Dexはスマホの画面を別モニターに出力する機能で、ビジネス用途以外にも色々マルチに使えて便利なのですが、使用するには出力ケーブルが必須。突発的に使いたくなってもケーブルがなければ使えないし、かといってイレギュラーに備えて何時でもケーブルを持ち歩くなんてのも面倒──Wireless Dexdで全て解決です。
Galaxy Note20 UltraをノートPCに出力。初期接続設定は1分程度で完了します。
しかしWireless Dexには1つ欠点があります。実はPCに出力してもPCのマウスとキーボードでは操作が出来ないのです。
動画をTVに出力とかであればスマホディスプレイでの操作で事足りますが、ビジネス用途の本格的な操作には──スマホ側にキーボードやマウスを繋ぐとなると折角のワイヤレスが意味が無くなりますよね(汗)
まぁ、この辺は今後に期待ということで。
※Wireless DexはGalaxy Note20シリーズ発売とともにリリースされましたが、今後旧機種にもアップデートで実装される予定です。
まさしく頂に君臨するスマホ
近年は中国メーカーの躍進でAndroidスマホはSamsung1強の時代では無くなりましたが、やはりこのGalaxy Noteシリーズだけは別格。
色々なメーカーが同じコンセプトのスマホを発売し、そして消えていく──それはどのメーカーもGalaxy Noteシリーズに勝てなかったという事です。つまり唯一無二のシリーズ。
Galaxy Note10シリーズを超えるスマホがGalaxy Note20シリーズだったように、このスマホを超えるスマホが現れるのは1年後になるでしょうね。
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