【2023年6月最新版】iOS17とiPhoneのサポート期間

【一覧表あり】
iOSのメジャーアップデートと
マイナーアップデートの違いと
サポート期間について。

WWDC23で最新のiOSであるiOS 17が発表されました。ご自身のiPhoneが対応しているかどうか気になったという方も多かったと思います。

iPhoneはAndroidスマホと比べるとOSのサポート期間が長いので、余程古いモデルでも無い限りはそうそう切り捨てられる心配はないのですが…その「余程」が「どの程度」なのかが分からないんですよね。

ということで、この記事では「今使っているiPhoneが何時までサポートされるのか正直よく分からない」というユーザーに向けて、iOSのサポート状況を詳しく解説していこうと思います!!

メジャーアップデートとマイナーアップデート

まず最初にiOSのアップデートにはメジャーアップデートとマイナーアップデートがある事をご存知でしょうか？

メジャーアップデート

バージョンを次の世代に上げるアップデート。(例：iOS 16⇒iOS 17)

マイナーアップデート

不具合やセキュリティを修正・更新するアップデート。(例：iOS 16.4.1⇒iOS 16.5)

今回発表されたiOS 17でiPhone 8・iPhone 8 Plus・iPhone Xがアップデート対応機種から除外されましたが、これはメジャーアップデートから除外されたということです。

最新世代にアップデートは出来なくなりましたが、マイナーアップデートが打ち切られたというワケではありません。

アップデートを一括りで捉えて混同してしまうと、色々な誤解が生じてしまうので、ここはしっかり分けて考えなければいけません。

メジャーアップデートのサポート期間①

では、iOSのメジャーアップデート期間はどれくらいあるのか？実はAppleは公式にサポート期間を発表していないんですね。

ですが、過去の対応状況からある程度は推測できます。

ということで、直近5年の最新iOSへの対応状況をまとめてみました。

【2023年】iOS 17で対応から外れた機種

• iPhone 8・iPhone 8 Plus・iPhone X(2017年発売モデル)

【2022年】iOS 16で対応から外れた機種

• iPhone 6s/iPhone 6s Plus(2015年発売モデル)
• iPhone 7/iPhone 7 Plus(2016年発売モデル)
• 初代iPhone SE(2016年発売モデル)

【2021年】iOS 15で対応から外れた機種

• なし

【2020年】iOS 14で対応から外れた機種

• なし

【2019年】iOS 13で対応から外れた機種

• iPhone 5s(2013年発売モデル)
• iPhone 6/iPhone 6 Plus(2014年発売モデル)

2020年・2021年と最新iOSへの対応から外れた機種はありませんでしたが、2022年は2世代分のナンバリングモデル＋SEの3機種が一気に対応外に──

「過去の対応状況から推測できる」と書いたばかりですが、これでは法則性がみいだせない…ですよね？

メジャーアップデートのサポート期間②

ということで、iPhone 3G〜iPhone8/Plus/Xまで、全iPoneのメジャーアップデートサポート期間を表にまとめてみました。

iOS対応表①2008〜2015

iOS対応表②2015〜2022

表が長過ぎたので2段に分けてみましたが…それでもちょっと分かりにくいので、ここからiPhone8/Plus/X含む過去5世代分(＋SE)のメジャーアップデート回数を抜粋してみます。

iPhone8/Plus/X含む過去5世代分(＋SE)のメジャーアップデート回数

iPhone 6/Plusの4回とiPhone 6s/Plus・iPhone SE(初代)の6回という例外はありますが、基本的にアップデートは5回。

2022年のiOS 16で複数シリーズが一気に対応除外になったのは、iPhone 6/PlusとiPhone 6s/Plus(＋iPhone SE)のアップデート回数の乱れの辻褄合わせによるものだと思われるので、今後も余程の事が無い限りメジャーアップデートは5回と考えて問題ないでしょう。(流石に100％保証は出来ませんが)

それでは以上を踏まえて、今後のメジャーアップデートの予想をしてみましょう。

iOS 16対応モデルの今後

もちろん最長サポートは現行モデルのiPhone 14シリーズで、2027年秋にリリースされるiOS 21がゴールという感じになります。ゴールと言っても2028年の秋までは最新のiOSバージョンなんですね。

3世代前、2019年発売のiPhone 11シリーズですら2025年秋まで最新iOSで使える…こうやって改めて見てみると長い(笑)

Androidスマホも最近ではGalaxyの一部機種やPixelシリーズが4回のメジャーアップデートを謳ってはいますが、有名メーカー製でも1回だけとか普通なので、やっぱりAppleのサポートは素晴らしいですね!!

メジャーアップデート打ち切られたらどうなる？

ここまでメジャーアップデートに関して解説して来ましたが、では、メジャーアップデートが打ち切られたiPhoneはどうなるか？使えなくなってしまうのか？

もちろん最新iOSバージョンがリリースされた瞬間に使えなくなるなんて事はありません。

では古いバージョンのiOSを使い続けた場合どうなるか？

答えは「特に問題はありません」です。

メジャーアップデート対象外になっても新機能に対応しないだけで、今まで通りに使えます。

新機能へのこだわりとかが無ければ動作のストレスを感じるまで使い続けても特に問題は無いと思います。(流石にiOSのバージョンがめちゃくちゃ古いと使えないアプリが出てきたりするので推奨できませんが)

逆に今回が最後のメジャーアップデートというモデルを最新iOSバージョンに上げてしまうと、スペックが追いつかず動作が重くなる…なんて可能性があったりしますからね。

いやいや「セキュリティとか大丈夫なの？」と思われた皆様、安心して下さい。

ここで登場するのがもう一つのアップデート──

そうマイナーアップデートです。

マイナーアップデートのサポート期間

長々と前置きするより一目瞭然。こちらも一覧表を作成しましたのでご覧下さい。

マイナーアップデートサポート期間一覧表

上の一覧はメジャーアップデートが打ち切られた全モデルのマイナーアップデート状況をまとめたものなのですが、iPhone 5cを除くiPhone 4s以降の全モデルが超ロングサポート!!

2019年7月23日にiOS 10.3.4/9.3.6の更新が来て驚きましたが、それよりもiOS 12ですよ。

iOS 12は2019年9月19日のiOS 13リリース以降に16回もマイナーアップデートを重ねており、なんと最新の更新は2023年1月23日──

iPhone 5s、約9年4ヵ月もサポートされています(笑)

しかも、この更新が最後と言われているわけでもないので、もしかするとまだ続く可能性もあるんですよね。

多分なんですが、iPhone 4s以降サポート期間が長くなったのは、販売台数が激増したことが関係してると思われます。

iPhone 4sの販売台数はiPhone 4のほぼ倍の約9,300万台だそうで、次のiPhone 5で初めて1億台を突破します。

1億台も売れてしまうとメジャーアップデートが打ち切られた機種を使い続ける人もかなりの数になりそうですし、安全の為にセキュリティ更新…というAppleの優しさですね。きっと。

まとめ(と注意点)

ここ数年はiPhoneの高額化が止まらず、その上キャリアにスマホの値引き規制が入ったりし、昔のように最新のiPhoneを安く購入することが出来なくなりました。

そこに2022年から続く円安の影響で中古iPhone市場が加速度的に成長しています。

もし「iPhoneはもう中古で十分…」と思われている方がおられましたら、安さを最優先にするのではなく、サポート期間を考慮したランニングコストで予算を決めた方がいいかもしれませんね。

最後に古いモデルを使い続ける方も中古iPhoneを購入予定の方も気を付けて頂きたいのが、ハードは絶対に経年劣化するということです。

特にバッテリーに関しては長く使えば使う程劣化します。いくら長期のサポートがあったとしても半日でバッテリー切れするようなスマホは使えないですからね。